コンサータ・ビバンセ

いばクリニックではコンサータ・ビバンセの処方もできます。
まずは一般診療の時間にお気軽にご相談ください!

当日Webからご予約いただけます。一般診療は5分程度となりますが、2回目以降で30分の診察を最低1回受けていただきます。
心身症、うつ、不安、摂食障害、不登校などは新規相談は停止させていただいております(再診枠が先まで埋まっているため)。

いばクリニック 小児科 児童精神科 大人と子どもの皮ふ科
一般診療時間 月・火・木・金 9:00~12:00、16:30~19:00
土・日 9:00~12:30
対象年齢 6~18歳 (一般小児科は0~18歳、皮ふ科は全年齢)

ADHDとは?

ADHDとは?

お子さんのことで、こんなお悩みはありませんか?

  • 勉強に集中できない(ゲームには集中できるんだけど・・・)
  • なかなか課題に取り掛かれない
  • ケアレスミスが多い
  • すぐに気が散る
  • 話をちゃんと聞いていない
  • 忘れ物、なくし物が多い
  • 行動がギリギリで、先延ばしにすることが多い
  • 大人しくできない、じっとしているのが苦手
  • 衝動的で、思い立ったら即行動する

・・・それはADHD(注意欠如多動症)のせいかもしれません。

また、同じことで度々叱って、親子関係がギスギスしていませんか?
集中力がないために、勉強や受験を諦めてしまっていませんか?
・・・解決方法が見つかる可能性があります。

ADHDとは、脳機能の一部に発達の偏りのために、冒頭のような行動の特性が見られる疾患です。

発達の偏りが原因ですので、もちろん育て方の問題でも、根性の問題でもありません。
勉強に集中できないのも、ウッカリが多いのも、落ち着きがないのも、子どもが悪いわけでも親が悪いわけでもありません。

子どものADHDは、1420人に1人(1クラスに2人ほど)と大勢おられますが、日本では多くの子が見逃されています。
特に症状の軽度な子や、不注意のみで多動のない子は、ADHDを見逃されることが多いです。
また、「治らない」、「障害」などといった誤った情報の氾濫のため受診を躊躇してしまうのも、見逃しの一因かと思います。

ADHDのある子は、これらの特性のために、叱られることが多く、「怠けている」とか「注意されても同じ過ちを繰り返す」といった目で見られがちです。
社会や周囲の理解が不足している中で、日々の生活において多くの困難に直面し、ストレスやフラストレーションを感じることもあります。
まだ世の中のことをほとんど知らないピュアな子どもにとって、なぜか自分だけいつも叱られる、なぜか自分だけ上手くやれないという現実は、大人の想像以上に過酷なものかもしれません。
そして、本人に悪気はないのに、いつも上手くいかず周りの大人から叱られてばかりだと、自己肯定感が育たず、将来、うつ・不登校・非行などの二次障害を来すことも稀ではありません。

さて、注意力や感情コントロールを司る大脳前頭前野は20代半ばまでかけて発達します。
前頭前野の発達のスピードには個人差が大きく、ADHDの子はそれが他の子よりもゆっくりなために、注意力や落ち着きが年齢不相応となってしまいます。その原因の一つとして、ドパミンやノルアドレナリンを介するシナプスの情報伝達の不具合が考えられております。
脳が成長し、集中力や落ち着きが身に着いてくれば、社会生活上の困り事も減ってきます。

ただ、前頭葉の機能は一朝一夕には発達しませんが、学生時代にはたくさんのことを学び成長することを要求されます。
勉強に集中できないからと受験や志望校を諦めてしまう子もおられますが、これは非常にもったいないことだと思います。
また、叱られっぱなしで育ったせいで、二次障害を起こしたり、自己肯定感の低い大人になってしまったりするのも、とても不幸なことだと思います。

逆にADHDに気づいてもらえて周囲の理解が得られ、適切な治療や支援を受けることができれば、自分の能力を発揮し、充実した生活を送ることができるでしょう。

なぜ治療が必要なの?

なぜ治療が必要なの?

なぜADHDは治療が必要なのでしょうか? なぜ「個性」で済ませるべきでないのでしょうか?

若い時期には勉強や世の中のことをたくさん学び、自分の力で生きていける大人にならなければなりません。また、成功体験を積み、自己肯定感を養うことも大切です。
ところがADHDのために生きていくうえで必要なことを十分学べないまま社会に出てしまうと、非常に不利になります。リスクを予測できず、深刻な失敗をしてしまうかもしれません。また、度々親や教師に叱られていると、親子関係や教師との関係が悪くなり、それが長年続くと自己肯定感が育たず、自分や世の中にネガティブな見方を持ってしまいます。いわゆるADHDの二次障害の症状は多岐に渡りますが、すべての根底に自己肯定感の欠如が根ざしています。

ADHDを治療・支援する目的は、自立した大人になるための学びを支え、良好な親子関係を築き、そして自己肯定感をはぐくむことと考えます。
また、受験も含め、夢や目標を簡単に諦めないことも大切だと思います。

どんな支援や治療をするの?

支援の種類

学習環境の調整、放課後等デイサービス、ペアレントトレーニングなどの方法があります。

学習環境の調整

園や学校で、効果的に学び成長できるよう、保育士や教員と情報を共有し、学習や活動がしやすいように環境を調整します。近年は発達特性に対応した教育が普及し、療育施設、加配保育士、支援学校、支援学級、通級教室、インクルーシブ教育など、様々な手段があります。

放課後等デイサービス

学校や園の他に、放課後等デイサービスや児童発達支援で勉強や友達付き合い、身の回りのことなどのトレーニングを受けることもできます。

ペアレントトレーニング

家庭でも上手に子どもを指導し、良好な親子関係を保てるよう、保護者が指導法を学ぶことも重要です。そのための手段としてペアレントトレーニングがあり、保護者が効果的な指導の仕方や褒め方、意欲の引き出し方などを実践的に学ぶことができます。また、保護者同士の情報交換や仲間づくりの場としての意義もあり、非常に有用です。発達障がい者支援センターが実施する無料のプログラムもあります。

お薬

ADHDの治療では、前頭葉の機能を活性化させるような薬が大きな役割を果たします。 薬は大きく刺激薬(コンサータ・ビバンセ)と非刺激薬(ストラテラ・インチュニブ)に分けられます。刺激薬は食欲低下などの副作用に注意が必要ですが、優れた効果を持ちます。 非刺激薬は効果も副作用もともに比較的マイルドです。

薬はいつまで飲み続けるべきでしょうか?
先に述べたとおり、集中力を司る大脳前頭前野は20代半ばまでかけて発達します。発達のスピードには個人差がありますので、本人が薬なしでも勉強(あるいは仕事)に困らなくなった頃が薬のやめ時です。
またコンサータなら、初めから日曜日など勉強しない日は薬を飲まないという方法もあります。

ンサータ・ビバンセとは?

コンサータ(メチルフェニデート)とは?

コンサータやビバンセはADHD治療薬としてよく知られています。ADHDの症状である、不注意、多動、衝動的な行動などの緩和に効果を示します。コンサータは6歳のお子さんから大人まで幅広く処方されます。いっぽう、ビバンセは6歳以上18歳未満の方のみとなります。
他にもストラテラやインチュニブなどのADHD治療薬があり、それぞれが異なる作用機序を持っています。

コンサータ・ビバンセの作用機序

コンサータは、メチルフェニデートを含有する薬剤です。
ADHDのある方は、脳内のドパミンとノルアドレナリンという神経伝達物質の働きに特有の偏りがあり、それが不注意や多動、衝動性といった症状を引き起こすとされています。
コンサータによって、このドパミンとノルアドレナリンの再取り込みをブロックし、脳内のドパミンとノルアドレナリン濃度を増やすことができます。
これにより、ドパミンとノルアドレナリンがシナプス間の受容体に適切に結合することを促進し、神経伝達を改善します。
その結果、ADHDの症状が緩和されると考えられています。

いっぽうビバンセ(リスデキサンフェタミンメシル酸塩)は、ノルアドレナリンとドパミンの再取り込みブロックだけではなく、分泌促進作用も併せ持つことにより、シナプス間のノルアドレナリン・ドパミン量を強力に回復させます。
日本では、ビバンセは他のADHD治療薬で効果不十分だった際に選択されます。

 

飲み方

コンサータもビバンセも、朝1回服薬します。
そのため、学校や仕事など日中の活動中にお薬を服用する必要がない便利さがあります。

コンサータ・ビバンセの効果

不注意、多動性、衝動性といったADHDの典型的な症状を緩和するのに効果を発揮します。
効果を感じるまでの時間には個人差があり、多くの場合、服用後1週間ほどで症状の緩和がみられます。
しかし、お薬の効果は患者様の体質や健康状態によって異なるため、効果を感じない場合もあります。効果を実感できない場合には、遠慮なくご相談ください。

副作用

コンサータやビバンセの主な副作用は、食欲低下や初期の不眠・頭痛です。
特に食欲低下に対しては、体重減少を避けるために服薬量の調整や栄養摂取の工夫が必要です。当院院長はこれらの薬剤の使用に精通しておりますので、安心してご相談ください。
なお、ビバンセは覚醒剤を原料として作られているため、安全性について心配されている方もおられると思いますが、臨床試験において副反応の多くは軽度で、長期使用による副作用の増加もなく、依存性・乱用性についても大きな懸念を認めませんでした。

服用上の注意点

服用上の注意点には以下のようなものがあります。

①夜に寝られなくなってしまうため、お昼以降に飲んではいけない

コンサータやビバンセは長時間作用するお薬です。
そのため、もし朝の服用を忘れた場合にお昼以降に服用すると、夜に眠気がこないなど睡眠に影響を与える可能性があります。
飲み忘れに気づいた時がお昼を過ぎていた場合には、その日は原則服用せず、翌日の朝に通常通り服用を再開するとよいでしょう。

②病院と薬局に行くときには「患者カード」を忘れない

コンサータやビバンセは不適切な処方・調剤が行われないよう、「ADHD適正流通管理システム」に登録された医師・薬剤師でなければ取り扱うことができません。

いばクリニックではコンサータ・ビバンセの処方も可能です。

患者様も2019年12月から登録制となり、患者カードの発行を受ける必要があります。 このカードを受診時や薬局訪問時に持参しなければならず、カードを忘れた場合、お薬の受け取りが遅れることがあります。
また、紛失した場合は再発行の手続きが必要となります。患者カードの再発行には煩雑な手続きと時間を要しますので、失くさないよう、保険証などと一緒に保管しておきましょう。

インチュニブ・ストラテラについて

コンサータやビバンセは非常に優れたADHD治療薬ですが、重度の循環器疾患、甲状腺機能亢進、チックなどの持病のため服薬できない方や、副作用が心配で服薬を躊躇される方もおられます。また服薬開始後、食欲低下などにより継続が困難となる場合もあります。そのような時には、インチュニブやストラテラといった非刺激薬を選択することもできます。
また、副作用少な目で効果を確保すために非刺激薬と少量の刺激薬を組み合わたり、刺激薬単独では夕方以降に効果が切れるので非刺激薬を追加したりと、刺激薬と非刺激薬を組み合わせることも可能です。

お一人おひとりのニーズに合わせて柔軟に対応させていただきますので、お気軽にご相談ください。

最後に一言・・・

なぜ治療が必要なの?

自立した大人になるために、お子様の学びを支えてあげましょう。
叱る場面を減らして、仲の良い親子関係を築きましょう。
受験などの夢や目標があるなら、簡単に諦めてはいけません。
お子様の自己肯定感をはぐくみましょう。

少しでもお子様・保護者様のお役に立てれば幸いです。
まずは一般診療の時間にお気軽にご相談ください!

当日Webからご予約いただけます。一般診療は5分程度となりますが、2回目以降で30分の診察を最低1回受けていただきます。
心身症、うつ、不安、摂食障害、不登校などは新規相談は停止させていただいております(再診枠が先まで埋まっているため)。

いばクリニック 小児科 児童精神科 大人と子どもの皮ふ科
一般診療時間 月・火・木・金 9:00~12:00、16:30~19:00
土・日 9:00~12:30
対象年齢 18歳以下 (皮ふ科は全年齢対応)
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